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階段早く上ると動悸

30歳ごろから太りだし、現在は身長170センチ、体重が85キロ。糖尿病の治療中。一か月ほど前から、階段を急に上がったりすると動悸を覚えるようになりました。息苦しくなって、一瞬フワーとした感じになります。 (名古屋市・50歳の男性)

答える人:長谷川内科 院長 長谷川鐘三
この患者さんの場合、不整脈の問題と考える人が多いと思いますが、一歩踏み込んで狭心症を念頭において、検査を勧める必要があります。 狭心症は胸部圧迫感などの症状が前面に出ますが、糖尿病の場合、息苦しいという訴えだけのことがあります。 さらに、一瞬の意識障害を疑わせる症状も、心筋虚血、時に生じる心室頻拍、心室細動に伴う脳虚血によるものかもしれません。ホルター心電図で同様の状況を再現してもらい、症状があればニトログリセリンの効果を試すことも大切です。 さらに、トレッドミル運動負荷を行って、心筋虚血が実際に生ずるかどうかを確認することが必要です。
以上の検査で狭心症の有無は判定できますが、冠動脈のどの部位にその程度の狭窄があるのか調べておかなければなりません。 それには三日間程度の入院が必要で、その結果[1]抗狭心症薬を用いるのか[2]狭い血管をバルーンで拡張させる方法をとるのか[3]バイパス手術を行うのか――が決まります。
この方の場合は[2]の方法で治療を行いました。糖尿病には狭心症が高率に合併するので注意しましょう。