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足首の痛み、腫瘍?

スポーツを続けたあと、足首辺りがよく痛くなりました。最近、腫れているのに気づいて検査を受けたところ、すねに異常があって、腫瘍の疑いもあるので、精密検査を受けるよう言われました。 (名古屋市・女子中学生 14歳)

答える人:杉浦整形外科 院長 杉浦勲
発育途上にある四肢長管骨に、骨膜反応を呈する疾患は、骨肉種を代表とする原発性悪性腫瘍から、各種の良性腫瘍、骨髄炎、代謝障害、外傷に起因する病変など多種多彩です。
この患者さんは、下腿遠位内側にびまん性腫脹と圧痛がありました。広範なエックス線情報が得られるFCRで撮影すると、頚骨遠位骨幹部で、外骨膜の線状肥厚反応像が写っていました。 病巣部のCT検査では、限局性骨折像を認めたため、骨肉腫ではなく、スポーツによる脛骨疲労骨折と診断しました。
悪性腫瘍との鑑別には、骨髄内や周辺の軟部組織の情報を提供できるMRI(核磁気共鳴診断装置)が有効。疲労骨折初期病巣の描出には、放射性同位元素を用いた骨シンチグラフィーが有用です。
疲労骨折は、その存在を知っておれば、診断は比較的容易です。 治療は、原則的には保存療法で、痛みの程度に応じ、包帯による固定、サポーター、テーピング、ギプス固定などで、局所の安静をはかります。特殊な症例では手術療法が選択されることもありますが、それはまれです。
痛みが軽快したら、徐々に筋力トレーニングを行います。約三ヶ月程度の経過で大半は治ります。