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スギ花粉症対策について

答える人:関谷耳鼻咽喉科 院長 関谷芳正
またうっとうしい時期がやって来ました。スギ花粉症です。鼻は詰まる、鼻水は出る、くしゃみはとまらない、目はかゆい、のどは痛い。本当にたまらないことです。次第に腹が立ってきて、「日本中の杉を切ってしまえ!」などと叫びたくなります。けれども考えてみますと、日本でスギ花粉症が発見されたのはたかだか30年前ですし、花粉症の患者が大量に出現しだしたのも20年ほど前からでした。それまではスギ花粉症の患者は殆どいなかったのです。もちろん杉の木は何万年も前からこの日本にはえていました。一体これはどうしてなのでしょうか? 杉の木の責任なのでしょうか?
 それはさておき、つらい花粉症は現実問題として乗り切らなくてはなりません。今から花粉症の治療に付いて少し述べてみましょう。

1)花粉と接しない
一番よいことは2月からの3か月間は杉の木のない外国にいってしまうことです。けれどもなかなかそんな優雅なことは我々、庶民にはできません。とにかく花粉が粘膜と接しなければ良いのですから、ゴーグルのような眼鏡をして、ガスマスクをすれば完全なのでしょうが、少なくとも普通のマスク、メガネでもある程度は効果があるようです。またこれだけはしてもらいたいことがあります。それは布団を干した後に掃除機をかけて欲しいということです。布団についた花粉を一晩中吸い込めば次の日は大変なことになってしまいます。

2)薬物療法
花粉症の中心になる治療法です。残念ながら根本的に治してしまうという治療法ではありませんが、最近では眠気などの副作用の少ない良い薬がいろいろとでてきました。また点鼻、点眼液をうまく併用することで内服薬の効果をあげることもできます。花粉症の治療の基本はとにかくひどくさせないということです。いったんひどい症状が出てしまうと粘膜が傷害され花粉にたいして一層過敏な状態になってしまいます。そしてどんどんひどくなるという悪循環におちいってしまいます。抗アレルギー剤などを使って症状がでるのを防止する、それでもひどくなってしまった時にはできるだけ早めに症状を抑えこむことが肝心です。

3)その他の治療
根本的な治療といわれている物に源感作療法があります。これは少量のスギ花粉エキスを注射して体質改善をするというものですが長期間かかること、副作用、効果などのてんで問題があり、最近はむしろあまり行われなくなってきました。その他、鼻の粘膜を電気、酸、レーザーなどで焼いて花粉に反応しなくさせる方法もあります。また首の神経節をブロックして反応性を抑制する方法もあります。どれもその治療にあたっては、自分に適応があるのか医師と相談の上決めることが必用です。

 なおスギ花粉症とかいてきましたが4月はむしろヒノキ花粉によることが多く、5月になってもまだ調子が悪い場合はカモガヤなどのイネ科雑草花粉による場合が多いようです。長引く場合はぜひ何に対するアレルギーなのかチェックしてもらってください。