お年寄りのための下肢強化 〈日常生活で実施できるトレーニング〉

 



コロナウイルス感染症の流行を境に運動や生活習慣に対する意識が変わりました。
特に高齢者の外出、運動の機会が減少しています。
そのため、筋力の低下つまり加齢による筋量減少、質の低下をもたらし歩行能力の低下となっています。

また筋肉量の減少により、足の指先が冷たくなりむくみが生じ、足趾の動きが悪くなり、つまずきやすくなります。
歩行や立位の不安定な高齢者に対する基本的な運動として取り入れやすい「椅子スクワット」と「片脚立ち」は、下肢筋力とバランスを強化する運動であると同時に「立って歩いてまた座る」ことに直結する運動です。

つまり「移動」の機能の維持向上に役立つと考えられています。

「椅子スクワット」や両手または片手を机について行う「片脚立ち」は転倒のりすくが少ないため安全に実施できます。
片脚で立ち上がる動作は、下肢の筋力は大事ですがお腹にグッと力が入らないと立ち上げることはできません。
つまり、下肢だけでなく、体感の筋力を含めた運動が必要になります。
日常の生活の中で、筋肉をしっかり動かし、身体づくりに取り組むことが大切です。

(エスエル医療グループニュース No.160 2022年4月)

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