急速に進む日本の高齢化社会における訪問歯科治療



訪問診療(在宅医療)とは具合が悪くなったとき医師が診察に伺うものではなく。お一人で通院が困難の患者様のお宅に日ごろから医師が定期的に診察に伺い計画的に健康管理、歯の清掃、入れ歯の手入れなど行うものです。

超高齢社会を迎えた日本では、多くの国民が自宅などの住み慣れた環境での暮らしや住み慣れた地域で安心して自分らしい自立した生活を望んでいます。
そのためには、地域において、医療、介護、住まい、生活支援、予防、などが一体的、包括的に構築することが求められます。

今後、疾病や障害により、通院が困難となる要介護高齢者が増加するのは明らかであり地域を支えていくためには、外来診療とともに在宅医療、訪問歯科診療は不可欠の医療といえます。
訪問歯科診療では患者さんのみならず、その家族、ヘルパー、ケアーマネージャー、医科の医療関係などが多く関係しているため、治療の現場では多くの関係を考慮したコミュニケーションが必要となってきます。

要介護の状態になった場合、住み慣れた地域で自分らしい療養生活を可能にするためには生活機能の維持と共に生涯を全うできるような在宅医療がそれを支えることになります。
特に食支援は多職種が協力して取り組む生活支援でもあります。
摂食嚥下障害、誤嚥性肺炎への対応は入院医療と在宅医療、そして介護との密接な連携が必要であり医療の場、療養の場が変わった場合でも口腔機能の再評価や摂食嚥下訓練、口腔健康管理の継続と充実は不可欠です。

■摂食嚥下障害とは
水や食べ物がうまく飲み込めなくなり、食道ではなく気管や肺のほうへいってしまうようになることを嚥下障害と言います。
嚥下障害になると、栄養が十分に摂取できなくなって栄養失調を起こしたり誤嚥性肺炎など高齢者の生命をおびやかす病気にかかったりします。

原因は老化による口の機能の低下などによっておこり特に脳卒中になると、後遺症として摂食、嚥下障害が起こりやすくなります。

■誤嚥性肺炎とは
日本に多い死因として、悪性新生物、心疾患についで肺炎、脳血管障害がありその9割を65 歳以上の高齢者が占めています。
高齢者の肺炎は、口の中の細菌が唾液などに混じって誤って入り込み発症することを誤嚥性肺炎と言いその割合が高いとされて、中でも気づかないうちに唾液や胃液などが肺に入る不顕性誤嚥によるものが多いと言われています。
誤嚥性肺炎を起こした人の多くは、本人も気づかない寝ている間に誤嚥を起こしているのです。

肺炎は高齢者の健康管理にとって、とても重要な課題です。
今後第一歯科医院では1人で通院が困難な方、認知症、介護が必要の方々に対して少しでもお役に立てれるよう訪問歯科診療をしていきたいと思います。


(エスエル医療グループニュース No.150 2018年12月)

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