- 2026.4.27
- 栄かとうクリニック
- 投稿者:院長 加藤 泰久

この冊子を手にされる人の中にも糖尿病が気になるかたがいらっしゃるでしょう。
今では国民病の一つとも言われる病気です。
生活習慣病と位置づけられる 2 型糖尿病は食生活の乱れや運動不足、肥満が大きく関わっていると考えられています。
糖尿病は血糖値や平均の血糖をあらわすヘモグロビン A1c の値などで診断をつけることができます。
最近は健康診断などで全く自覚症状のないごく初期の段階で糖尿病と診断されるケースも増えてきています。以前は長い年月進行した段階で発見されることも多く、失明、透析、足の切断と重大な合併症も稀ではなかったのですが、今では早期診断が可能になり、様々な治療薬も進歩してきたことからかなり事情が変わってきています。
糖尿病に特有な合併症が減るにつれて患者さんの寿命もどんどん延び、通常のかたと同じようにがんや肺炎、心臓病などが死因の上位を占めるようになってきました。
もはや糖尿病は恐れる病気ではなく、人生とともに長く付き合う病気となってきたようです。
糖尿病治療の基本が食事療法と運動療法であることは今も変わらないのですが、まずは治療を中断しないこと、いかに負担なく治療を続けるかが問われています。
食事は毎日毎日、何十年も続きますから食生活が最も重要であると言っても良いでしょう。
教育入院などで行われる食事療法ではカロリー計算や食品の分類など本格的な栄養指導がありますが、これを日々の生活で実践し継続するのは正直言ってかなり難しいことではないかと思います。
お菓子や間食、炭酸飲料の取りすぎ、暴飲暴食が良くないことは誰でも理解できるでしょう。
栄養のバランス面を意識するのに最近よく言われる暗号のような言葉があります。
それが「まごわやさしい」です。
耳にしたことのあるかたも多いのではないでしょうか。(下記の表を参照)
一日の食事でこれらがまんべんなく含まれていればバランスのとれた良い食事というわけです。
ただし食べ過ぎは禁物です。
愛媛大学の先生が考案した、いや杏林大学の先生だ、はたまたある地方で昔から言われてきたことだなど由来については諸説あります。
それはさておきバランスのよい長寿食といわれる伝統的な和食の特徴をうまくとらえている「おまじない」だと思います。
ちなみに他に健康食と考えられているヨーロッパの地中海食もふんだんに魚や野菜を食べる文化という点ではよく似ています。
皆さんも今日の食事を振り返ってみて「まごわやさしい」でバランスのよい食生活を続けるヒントにしてはいかがでしょう?

(エスエル医療グループニュース No.145 2017年4月)
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