- 2026.9.28
- どい眼科クリニック
- 投稿者:院長 土井 浩史

いぜんにも緑内障について書きましたので今回は患者さんからよくある質問について書いていきます。
●緑内障とは?
視神経が障害され視野が狭くなったり部分的に見にくくなる病気です。
原因のひとつに眼圧の上昇が挙げられます。
しかし視神経の強さは人それぞれ違うため、正常な眼圧でも緑内障になる人がいます。
これは正常眼圧緑内障といわれ日本人に1番多いタイプの緑内障です。
●どんな人が緑内障になりやすいの?
強度近視、両親や兄弟など血縁者に緑内障の患者さんがいる方、血液循環の悪い方、低血圧の方がリスクが高いといわれています。
●緑内障は失明するの?
緑内障は中途失明原因の第一位です。
しかし早期発見に発見し適切な治療を行えば失明することは稀です。
●緑内障は治るの?
残念ながら現在の医療では緑内障は治りません。
つまり欠けてしまった視野を取り戻すことはできません。
したがって緑内障の治療は一生涯必要となります。
しかし治療により緑内障の進行を抑えることはできます。
●緑内障はどんな検査をするの?
視力検査(1~2か月毎)、眼圧検査(1~2か月毎)、眼底検査(1~2か月毎)、視野検査(3~4か月毎)、眼底三次元画像解析(6~ 12 か月毎)などがあります。
検査の頻度は病状によって変化します。
●視野が狭いのにどうして気づかないの?
日常生活では両眼でみているため片眼の視野が欠けてきても他眼で補うため、また緑内障の視野はゆっくり欠けるため気づきにくいです。
自分で見にくい、視野が欠けたと分かるときにはかなり進行していることがあります。
●緑内障があると白内障手術ができないの?
できます。ほとんどの患者さんが特に問題なく白内障手術が可能です。
ただし緑内障のタイプによっては合併症のリスクが高くなります。
●治療は?
緑内障の治療で最も重要なことは適切な程度まで眼圧を下降させこれ以上視野障害が進行しないようにすることです。
まずは1種類の点眼薬より開始し、効果をみながら薬剤の変更や2~3種類の点眼薬を併用することもあります。
最近では2種類の薬が1つになった配合剤を使うこともあります。
それでも進行する場合はレーザー治療や手術が行われます。
●さいごに
緑内障(特に日本人に多い正常眼圧緑内障)は極めてゆっくりと経過する進行性の疾患であるため視野の欠損に気がつかない人が多いです。
一度欠損した視野は残念ながら元に戻ることはありません。
そのため早期発見、早期治療が大切です。日本人の40 歳以上の20 人に1 人、70歳以上の10 人に1 人が緑内障にかかっており、そのうち80%以上が未発見といわれています。
40 歳を超えたら1 ~ 2 年に1 度は眼科検診をお勧めします。
(エスエル医療グループニュース No.137 2014年12月)
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