神経内科とは
「神経内科」を御存じでしょうか?「精神科」や「心療内科」と混同される方が多いことと思います。「神経内科」がこれらの科と最も異なるのは、脳や神経の局所に実際に病変が存在するということであり、この病変部位をつきとめることから診療が始まるという点なのです。「精神科」などでは、心理的異常の責任病巣を画像などの検査で検出することは出来ませんが、「神経内科」では推定された病巣を画像で確認する努力がなされます。代表的な疾患として脳卒中があります。最近では小渕前首相(※2000年8月現在)の脳梗塞で皆さんの関心が高まっているようですが、早期診断、予防が重要な診療科といえます。と言っても若い女性の方は、脳梗塞などの脳卒中は特殊な例を除いて心配は要りません。我々のクリニックで若い女性が対象となるのは、めまい、自律神経失調症などで、以前より頻度が増加しているように思います。重症化すると就労も困難となるケースがみられますので、これも早期治療が重要と考えます。