おなかがいたーい、どうしよう その2
女性の生殖器の異常で、おなかが痛くなる病気についてお話します。
排卵や月経は特に異常がなくても痛みの原因になります。基礎体温を記録して排卵周期による自分の体の変化を知りましょう.排卵時には透明のおりもの(頚管粘液)の増加と時には出血を伴います。子宮内膜症・子宮筋腫・卵巣腫瘍といった腫瘍性の病気があると痛みは強くなります。排卵や月経の時ばかりでなく、性交時や排便時にも痛みを感じることもあります。不正出血や月経時の出血量の増加をみることもあります。
月経が不順な場合は、卵巣が大きくなっていることがあり、痛みの原因になります。排卵時に卵巣から出血しておなかの中に血液がたまることもあります。妊娠していて、子宮外妊娠や流産のために痛いこともあります。
クラミジアや淋菌による感染症は、無症状で進行することもありますが、多くは膿のようなおりものの増加や出血があります。卵管からおなかの中に広がると激しい痛みや発熱があり、将来不妊症や子宮外妊娠の原因にもなります。予防法はコンドームの使用、もしも病気を疑ったら早期の受診、万が一感染していたらパートナーも一緒に治療しましょう。