そんなに高齢でないのに、動悸を感じたり心臓のあたりが痛くなったりすることがありますが、
これは心臓が悪いということですか？

まず、前提として、“若いから”と言って心臓の病気がないわけではありませんし、“動悸がしたり心臓のあたりが痛いから”と言って、必ずしも心臓が悪いとは限りません。
心臓の疾患の中で、比較的若い方にもよくあるものに“不整脈”がありますが、これについては、動悸の自覚症状を感じて医療機関を受診される方もいれば、学校・会社健診で指摘されて受診される方もいます。ただ、一口に“不整脈”といっても“放置していてもよいレベル”のものから“命にかかわるもの”まで、いろいろな種類があります。
また、動悸や胸の痛みを自覚するのにもかかわらず、その原因が、実は心臓以外にあることもあります。例えば、比較的若い方において、動悸が“貧血”や“甲状腺機能亢進症”が原因で生じている場合や、胸の痛みが“逆流性食道炎”、“肋軟骨炎”、“心理的な要因”などが原因で生じている場合があります。
いずれにしろ、心臓のあたりの自覚症状が心配であれば、一度循環器内科を受診し、まずもって大事な臓器である“心臓”に問題がないかどうかチェックしてもらえば一安心できると思います。心臓の不安を解消し心も軽くしましょう。