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答える人:セントラル皮膚科 院長 坪根幹雄 |
おそらく足白癬(はくせん)=水虫 に爪白癬を伴ったものと考えられます。水虫は白癬菌というカビの一種が表皮の角質層(皮膚の最上層)に寄生する慢性の感染症で、夏季に発症、悪化し、冬季には軽快する特徴があります。
かゆみを伴うことが多いのですが、ご相談の方のようにかゆくないケースもあります。 水虫は症状により趾間(しかん)型(足の指の間がジクジクしたり、皮がむける)、小水疱型(足の裏や側面に小水疱を形成)、角質増殖型(足底全体が厚くカサカサになる)に分けられます。
湿疹、汗疱(かんほう)、掌蹠膿(しょうせきのう)疱症など水虫に似た皮膚疾患も少なくありません。 思い込みで治療せず、専門医に白癬菌の有無を確認してもらうことが大切です。
また、水虫は放置すれば爪にまで病変が及んだり、湿疹化したり、あるいは細菌感染を伴って赤く腫れて痛みを生じることもあります。
水虫の治療は外用療法が中心ですが、爪に及んだ場合は、内服も必要となります。薬は病変部だけでなく、その周囲にも塗ること、症状がとれてからもしばらく続けることがコツです。
共有するスリッパやふろマットなどを介して感染するので、共有は避け、消毒(日光、熱湯)にも留意しましょう。
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